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技術部/Y.S.(2016年入社)

INTERVIEW

担当している仕事内容

技術部 Y.S.(2016年入社)

私が所属している先行開発課は、電動化をはじめとした先行技術の研究開発を行っている部署です。私はその中でも船外機の実験評価が主な業務ですが、試作機の製作段階では構想検討・システム構成の検討、設計領域の業務から、試作機の加工や組立てまでの幅広い業務を行っており、まさに「モノづくり」を行っています。

先行技術の研究開発という点で、一般的な開発業務と異なる部分もありますが、基本的な実験・評価のやり方は、「設計要件に対して、機能・性能は満足しているのか?」を確認するために、テスト方法、スケジュールを組み立てて実験を行っています。また実験設備でのテスト以外にも、実際にボートに船外機を取り付けて航走テストも行っています。全く新しい領域の評価を行うにあたり、既存のエンジン開発とは出力の特製や温度上昇も違うため、どのような測定機器が必要なのか、どのような方法が妥当なのかを検討するだけでなく、静音性、振動等の判定基準を定めることも大切な業務の一つです。

エンジニアとしてモノを評価するにあたり、妥協は許されないため、限られた時間の中でベストな方法で業務を遂行するには、ロジカルに物事を考える能力が求められます。また、相手の状況を理解し、自分が何を提供できるかを常に考える為に、コミュニケーションを通じて相手の意見を聞き出す能力も求められます。

印象に残っているエピソード

一番印象に残っていることは、他社との共同開発の経験です。新製品の開発に当たり、他社と合同でテストを行った際、他社のテスト方法、評価基準等を用いたテストを行う機会がありました。自社だけでなく他社とかかわることで、新たな知見を得ることができ、自社にしかない強み、評価基準などを再認識することができました。企業の垣根を超えて共同で開発する機会に関わることができたことは、非常に感慨深いです。

トーハツはフットワークの軽さが武器だと思っています。当社は開発の状況によって様々な業務、テストに携わる為、幅広い経験を通じて技術職としてプロフェッショナルになることができます。また、国内外の出張先やプライベートで自社製品が活躍している場面を見た時、特に自分が開発に携わった製品が海を渡り、外国で活躍している姿を見た時は、非常に感動しました。

当社の製品は、一般の方が使用するレジャーシーンから、警察、消防、自衛隊などプロの方が過酷な環境下で使用するシーンまで、様々なシーンで使用されます。使う人を笑顔にし、人命を守ることもできる製品に、評価者という立場でとことん向き合える仕事に、やり甲斐と誇りを感じています。

トーハツを選んだ理由

私は、小さいころから乗り物に乗ることが大好きでした。大学に入り、工学の視点で乗り物と向き合う中で、段々とエンジニアとしての「仕事のカッコよさ」を感じ、乗り物を開発するエンジニアを目指すことに決めました。また、大学では介護機器やパワードスーツなどの医用工学に関わる研究していた経験もあり、人の命を助ける、人の支えになるものを作りたいという気持ちもありました。

トーハツの名前はもともと聞いたことがありましたが、人命救助や家財を守る船外機・可搬消防ポンプを主力製品とし、それらのパイオニアメーカとしての歴史があると知り、興味を持ちました。説明会や会社見学に参加した際、社員同士の距離が近く、若い技術者が活躍しやすい職場環境だと感じた為、トーハツに入社を決めました。最初は仕事で船に乗れただけでも嬉しかったですが、今は実際にお客様が使用する環境(お客様目線)で評価をするという責任ある仕事ができることを、嬉しく思っています。

学生の皆さんへ一言

船は古来よりモノ、人を運ぶために使われてきました。時代が進む中で、車、鉄道の利用環境は大きく変化を遂げてきましたが、海や運河はその姿が変わることはありません。今、研究開発を行う上で考えていること、苦労していることは、昔の人も同じように感じていたと考えると、非常にロマンを感じています。私は「カッコいい仕事をしたい!」という思いがモチベーションになっています。また、仕事を楽しくする為にも、モノづくりが楽しい!面白い!というモチベーションを保つことを大切にしています。

就職活動においても、仕事に対する自分なりの「軸(バックボーンとなるようなもの)」を決めて就活をすれば、自分にとって理想に近い会社と巡り合えると思います。将来、仕事をしている中で苦しい時が少なからずあると思います。そんな時、その「軸」があると、モチベーションも上がり、困難を乗り越える力になると思います。

これまでのキャリア

1年目:小型LPG船外機の量産開発に従事。
2年目:国立大学と産学協同での電動推進器の研究開発に従事。
6年目:可搬消防ポンプの電動化技術に関する研究開発に従事。
7年目:小型船外機の電動化に関する研究開発に従事。
8年目:主任に昇格。

※登場する社員の部署およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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